陰徳善事
「徳」を積む行為には、 「陽徳」と「陰徳」の 2種類があるといわれます。 「陽徳」とは、 人や世の中のためになることを 人の見ている前で行うことです。 これは素晴らしい行為に違いはありませんが、 誰かに見られた時点で 徳の帳面においては 「帳消し」となってしまうようです。 なぜなら、 善い行いを誰かに知られた時点で 自分の評価を上げていただくことになるからです。 徳を成果として 受け取ることになるから 相殺されてしまうわけです。 一方の「陰徳」。 こちらは 善い行いを人知れず 陰で行う行為のことを指します。 成果をすぐに受け取らない代わりに、 一粒万倍になって「おかげ」が 返ってくる行為とされます。 これは作物の種をまく行為に よく似ています。 見返りを期待する行為とは異なり、 「無私」の精神で 人や世の中のために 自分を役立ててほしい… そういった謙虚な祈りの姿勢から生まれる 「陰徳善事」。 もしも今、 あなたが八方塞がりで 暗がりの中でもがいているとしたら、 明るい兆しとなるかもしれない 陰徳善事をお勧めしたいと思います。
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