2023/07/24実施レポート

まほうの土プロジェクト〜微生物の土で野菜をつくろう〜は、 『子供たちが、1年間かけて「土」や「微生物」にわくわく・どきどきしてもらいながら、野菜をつくってみんなで喜びを分かち合う』ことをめざして取り組んでいます。

今回から3回分は、夏休みの特別企画として 「びせいぶつを食べてみよう」 という体験シリーズで進めていきます。 本日のテーマは 「ヨーグルトづくり」でした。

ヨーグルト… それは、 身近な食べ物の中で、 「微生物がそこに住んでいる」ということを誰でも手軽に実感できる、代表的な食材です。 ヨーグルトの中に住んでいる主な微生物は 「乳酸菌」です。 ヨーグルトについて学びを深めることで、 子供たちはかなり乳酸菌について詳しくなったのではないかと思います。

↓こんなことを学びました ・スプーン1杯には、日本の人口くらいの乳酸菌が住んでいること ・乳酸菌の身長(大きさ)は1μm(1マイクロメートル:1mmの1000分の1)くらいであること ・ヨーグルトを食べるということは、乳酸菌を食べることと同じ などなど!

途中、ヨーグルトの上澄み液(ホエー)に含まれる乳酸菌を顕微鏡で観察しました。

将来の理系男子、理系女子の卵たち(?)は、 顕微鏡に食いつき、ヨーグルトの中で動く乳酸菌を夢中で観察していました。

* * * 後半はいざ、ヨーグルトづくりにチャレンジ!

ヨーグルトづくりのステップはとっても簡単です。 殺菌した容器とスプーンを用意し、容器に牛乳を入れ、ヨーグルトを少量入れます(牛乳10に対してヨーグルト1くらい)。軽くかき混ぜてフタをしたら、常温で一晩から1日置くだけで、牛乳がヨーグルトに変身! 40℃前後の温度を保つことができる恒温機器があれば、より確実に発酵が進みます。

市販のヨーグルトの中に入っている乳酸菌が、牛乳に含まれる「あまい蜜」を栄養源に、成長→分裂。 殖(ふ)え続けた結果、固まってヨーグルトができます。

本日体験した内容は、種となるヨーグルトと牛乳さえあれば、ご自宅で簡単に再現できるので、夏休みの自由研究にもおすすめですよ!

ヨーグルトごとに、入っている乳酸菌の種類が違うので、 それぞれ、どれくらいの温度で何時間で固まるのか? 研究してみるのも面白いかもしれませんね。

多くの子供たちは、ヨーグルトは「食べもの」としか思っていなかったと思います。 「ヨーグルトが生きものだった…」ということを知って、驚いたのではないでしょうか?

次回、8/18(金)は、塩こうじづくりです。 微生物が作るミラクル・ツール「酵素(こうそ)」について学んでいきます。 生き物がいないのに、発酵していく(!)不思議な世界をのぞいてみましょう。 次回もお楽しみに! [編集後記] 乳酸菌は、ヨーグルトだけでなく、キムチの中にも住んでいます。 そんなキムチを片手に、 執筆させていただきました。 (乳酸菌たちも今日はご苦労様) カテゴリー:第四回 ヨーグルトづくり[令和五年度]

最終更新日